1957-02-06 第26回国会 衆議院 内閣委員会 第2号
そこでいろいろ刑事局長は行政協定十七条五項(C)の共同捜査の点を言われたのでありますが、私はもちろん米軍側も日本側も捜査の必要があると思うので、そこでC項があると思うのでありますが、こういうような重大な犯人の案件に対しましては、刑事特別法十四条を持って参りまして、これによりますと「行政協定により合衆国軍事裁判所が裁判権を行使する事件であっても、」——日本裁判権があるときは当然のことですが、合衆国の軍事裁判所
そこでいろいろ刑事局長は行政協定十七条五項(C)の共同捜査の点を言われたのでありますが、私はもちろん米軍側も日本側も捜査の必要があると思うので、そこでC項があると思うのでありますが、こういうような重大な犯人の案件に対しましては、刑事特別法十四条を持って参りまして、これによりますと「行政協定により合衆国軍事裁判所が裁判権を行使する事件であっても、」——日本裁判権があるときは当然のことですが、合衆国の軍事裁判所
これは川柳か何か知りませんが、大物は忘れたころに無罪なり、これは大衆の日本裁判に対する不満を率直に表明した言葉だと思うのです。その独立が保障されております裁判でさえ、大物は忘れたころに無罪なりといわれる、ましてや検察当局は御承知のように上下の命令系統がある。その独立は保障されておりません。従つて検察当局に対する国民の疑惑はぬぐい切れないものがあると思うのです。
○鍛冶委員 われわれとしても、あとで岸さんからも聞こうと思いまするが、おそらく法廷で被告を奪取されたというようなことは、日本裁判史上始まつてないことだろうと思います。まことに不祥事中の不祥事でもありまするし、裁判の威信を傷つくることこれより大なるものはないと思いまするが、今後かようなことがあつてはこれは一大事であります。
私どもはこれらの事例を見まして、これは占領目的違反である、軍事裁判にかけられた、あるいはそういう罪名で日本裁判で起訴されたとはいいまするけれども、その中身からいつて、凶悪犯ということにはならない。殺人、暴行、強盗というようなものでは断じてないのであります。凶悪犯という概念にはこれはまつたく当てはまらないと思うのであります。
御承知のように平和條約第十七條ですか、これには外人に対する日本裁判が戦時中粗雑であつたために、再審制度を設けて日本が審理し直すということが約定されております。私はひとり外人に限らず、正義の前には日本人も差別する必要はないと思う。
これは日本裁判の再審を規定されたものでありますが、この裁判の中には刑事裁判と民事裁判の両方を含むのか、あるいは単に民事裁判のみを対象にした規定であるか、この点をまずお伺いいたしたいと思います。
いわんや松川事件のごときに関しましては、これはまつたく政府の政治的謀略にすぎないなどと断定いたしておりますることは、司法権の範疇にまで干渉して神聖なるべき日本裁判をも冒涜するものといわなければなりません。
この内六百名程は釈放いたしましたが、千名程は裁判にかける、メノハー准將のお言葉によりますと、重き者はすべて軍事裁判にかけて処断をする、朝鮮に送り返すというつもりである、それから軽き者は言葉の関係その他から、日本裁判権に移讓するからして、裁検事を増員して、敏速果敢に裁判すべきことを要請せられておるのであります。
軽き者は、言葉の関係もあり、取調べの敏捷化という点から、日本裁判権に移す。日本の檢察廳と裁判所は増員して敏活果敢にこの裁判を完了すべきことを要請せられておるのであります。これが神戸における概況であります。
これは実際の問題としまして、これまで從來連合國の裁判と日本裁判との間におきまして、刑罰に著しい差等がありまして、これがためには非常に不均衡を失した不條理な結果になつておるのであります。從つて、これに対します審議は、相当愼重を期する必要があると思いますから、このまま直ちに討議に入らずして、少し時日を藉して頂きたいと思います。